仕事のストレスは、どのくらいの人が感じているのか
仕事をするうえで、何らかのストレスを感じる場面は、多くの人にあるでしょう。仕事の量や責任、人間関係、顧客への対応など、その原因はさまざまです。
厚生労働省の「令和7年 労働安全衛生調査(実態調査)」によると、仕事や職業生活に関して「強い不安、悩み、ストレスがある」と回答した労働者は67.5%。およそ3人に2人にのぼります。

では、働く人は具体的に何にストレスを感じているのでしょうか。
何がストレスになっているのか
仕事上で強いストレスがある、と答えた人に、その原因として当てはまるものを選択肢から3つまで挙げてもらった結果は、「仕事の量」「仕事の失敗、責任の発生など」がともに39.5%で最も多く、次いで「対人関係(セクハラ・パワハラ含む)」が32.9%、「仕事の質」が30.7%でした。

ストレスの原因は、業種や職種、年代などによっても異なると考えられます。また、仕事の量や人間関係など、職場に起因する要因も少なくありません。
こうしたストレスの状態を把握し、本人の気づきやセルフケアを促すとともに、必要に応じて職場環境の改善につなげていく。そのための仕組みの一つがストレスチェックです。
ストレスチェックは何のために行うのか
ストレスチェックは、メンタルヘルスの不調者を見つけるためではなく、あくまで不調を未然に防止するために実施するものです。
定期的にストレスの状況を確認することで、本人のストレスへの気づきやセルフケアを促します。また、一定の要件を満たす高ストレス者から申出があった場合には、医師による面接指導を行い、必要に応じて就業上の措置につなげます。
ストレスチェックは、労働安全衛生法により、2015年12月から常時50人以上の労働者を使用する事業場で実施が義務付けられています。50人未満の事業場は現在も努力義務ですが、2025年5月に公布された改正法により、2028年4月1日から義務化される予定です。
ストレスチェックで使う調査票としては、厚生労働省が標準的な例として示している『職業性ストレス簡易調査票(57項目)』があります。

しかし、ストレスが少なければ「よい職場」なのか
ストレスの状態がわかっても、それだけで「よい職場」かどうかを判断することはできません。「強いストレスを感じていない」ことと、「現在の職場や仕事に満足している」ことは、同じではないからです。さらに、職場への満足度が高いことと、会社が目指す方向を理解し、自ら考えて行動できていることも、それぞれ別の状態です。
では、ストレスチェックではどこまでがわかり、従業員満足度(ES)調査では何を見るのでしょうか。
以下のコラムでは、ストレスチェックとES調査などとの違いについて説明しています。
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