郵便料金の値上げ
2024年10月1日(火)に郵便料金が値上げされます。
はがきは現行63円から85円に値上げとなり、定形郵便物は現行の25gまで84円/50gまで94円が「50gまで110円」に一本化され値上げとなります。
定形外郵便物については、現行の50gまで120円が140円に、100gまで140円が180円に、それ以上の区分も基本的に30%程度の値上げとなります。
なお、レターパックなどの特定封筒郵便物は顧客利便の観点から15%程度の値上げにとどめるとのことです。
![郵便料金の値上げ](https://grooveworks.co.jp/wp-content/uploads/2024/06/f3897b21eec53f5000e0158c1ee28f9f.jpg)
郵便料金の推移
ちなみに、郵便料金の推移は以下の通りです。
![はがきと手紙料金の推移](https://grooveworks.co.jp/wp-content/uploads/2024/06/ed48d399731a0e5118f4da5b742aa25d.jpg)
これまでの値上げが緩やかだった分、今回はかなり大幅な上昇と思えますね。
郵便物取扱数の推移
ただ、公的なユニバーサルサービスとして今後も郵便事業を維持するためにはある程度の料金値上げも仕方ないかもしれません。
郵便物の取扱数は年々減ってきている一方、人件費や経費が上昇してきており、2024年3月期の郵便事業は、営業損益が686億円の赤字となりました(前期比1,016億円減)。
![引受郵便物数の推移](https://grooveworks.co.jp/wp-content/uploads/2024/05/cac5299a5010b0599b639125d1d446e3.jpg)
今回の値上げにより当面は赤字を解消できそうとのことですが、利用者側、特に大量の郵便物を発送する企業などにとって3割のコスト上昇は大きな負担になりますので、郵送を含む業務を見直してデジタル化を推進せざるをえないでしょう。
料金値上げによってさらに郵便物の減少が加速して収益が悪化してしまうと、近いうちに再度の値上げを余儀なくされるかもしれません。
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