先日、昼休みにインターネットでニュースサイトを見ていたところ、
トイレ後に手を洗わない・・・15% 消費者庁
というショッキングなニュースが飛び込んできました。
早速、消費者庁のサイトで調べてみたところ、今年の10月末に16~65歳の男女2,000人に対して実施したインターネット調査で、「トイレ後の手洗い」について以下の通りの結果を得たのだそうです。
質問文は「トイレ後の手洗いについて、当てはまるものを全て選んでください。(回答はいくつでも)」となっていますので、自宅か自宅以外かにかかわらず、トイレ後の手洗い習慣を尋ねた質問のようです。
「小便後、手を洗わない」はまだわかる(いや、わかってはいけない!)としても、「大便後、手を洗わない」人が8.1%もいるというのは驚きです。
やはり男性の方が手を洗わない人が多いのでしょうか?
いったい年代別の傾向はどうなっているのでしょうか?
詳細な分析結果の公表を待ちきれずにいろいろと調べてみたところ、Bradley Corporationというアメリカの会社が2013年に実施したHealthy Hand Washing Survey 2013という調査を見つけました。
同調査は2013年8月初旬に全米の18~65歳の男女1,015人に対して実施されたものです。
調査の結果、男性では60%、女性では74%の人が「公衆トイレを利用した後はいつも手を洗う」と回答しています。また、男性では38%、女性では25%の人が「手を洗わない人をよく見かける」と回答しています。アメリカでの調査結果ですが、やはり男性の方が手を洗わない人が多いようですね。
男女別での紹介はありませんが、他にも以下のような面白い調査結果がイラスト付きで紹介されています。
トイレのレバーを足で押すことがある・・・64%
まぁ、日本でも、和式トイレのレバーは足で押す人が多い(男性ではほぼ100%?)と思いますけどね。
調査のタイプにHabits and Practices Researchというものがあります。
たとえば、お風呂で体を洗うのは、湯船につかる前か後か、何で体を洗うか(タオル/スポンジ/素手…)、どこから洗うか(利き腕/利き腕と反対の腕/足…)などといった行動を詳しく調べる調査です。
以前、ある日用品メーカーのHabits and Practices Researchのお手伝いをしたことがありますが、数十か国が参加する国際調査でしたので、ふだんの入浴場所として「湖」があったり、手を洗うときに使うものとして「みかんを入れるネット」があったりと、国内の調査では見かけないようなユニークな選択肢がたくさんありました。
前出のBradley Corporationは洗面所まわりの商品などのメーカーですが、消費者理解のために手洗い習慣についての基礎調査をしているようですね。
さて、冬はインフルエンザやノロウイルスなどの感染症が流行しやすい季節です。
感染症を予防するには、手洗いをすることが重要です。
トイレの後はもちろんのこと、外出先からの帰宅時や食事前など、正しい手洗いを徹底して、感染症を予防しましょう。
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