U&A調査(使用実態調査)とは

マーケティング戦略の土台

U&A調査(使用実態調査)とは

マーケティングにおける代表的なフレームワークにSTP(セグメンテーション、ターゲティング、ポジショニング)があります。このSTPの分析に欠かせないのが、U&A調査(使用実態調査)です。U&A調査は、潜在顧客を含む市場全体の実態を明らかにします。
マーケティング戦略の土台として、U&A調査の力は計り知れません。

時代とともに進化するU&A調査の実施方法

U&A調査は、市場全体の代表サンプルを対象に、商品やサービスの使用実態、ブランドの認知度や購入状況を詳細に調査します。かつては「n=3,000人の全国代表サンプルによる訪問面接調査」のような大規模な調査が主流で、高額な費用と長い調査期間が必要でした。しかし、今はインターネット調査の普及により、短期間、低コストでU&A調査を実施することができます。

U&Aの調査費用と期間

n=3,000人の消費者調査(40~50問程度)を全国規模で実施する場合の調査費用と期間

調査の種類費用目安調査期間
インターネット調査100~200万円2週間~1か月間
(調査会社の登録モニターを対象に、インターネット上で回答を収集する)
訪問留置調査1,500~2,000万円1.5~3か月間
(調査員が対象者の自宅を訪問し調査票を預け、後日対象者による回答自記入後、訪問または 郵送で回収する)
訪問面接調査3,000~4,000万円1.5~3か月間
(調査員が対象者の自宅を訪問し、対象者との対面で聞き取り調査を行う)

U&Aの調査項目と分析方針

U&A調査では、自社や競合の商品・サービスについて、誰が、いつ、どこで、どのように、どのくらい、どのような理由から、購入・使用しているのか(あるいは、購入・使用していないのか)を知るために、主に以下のような項目について調査します。

  1. 商品・サービスの普及率
  2. ブランドの認知度とシェア
  3. 商品・サービスの購入・使用実態

そして、普及率や認知度・シェアについての調査結果を組み合わせることで、市場における自社ブランドの位置づけを確認します。

<セグメント別シェア状況>

セグメント別シェアの対全体比、対前期比をプロットして、市場の成長性や自社ブランドのパフォーマンスを確認できる。

競合分析

自社のブランドや商品のパフォーマンスを理解するだけでなく、競合との比較も非常に重要です。ウォーターフォール・チャートを使用して、競合との違いを視覚的に捉えることができます。

<ブランド・ウォーターフォール>

U&A調査の結果をウォーターフォールにグラフ化して、競合比較からどの段階に強み・弱みがあるのかを確認できる。

U&A調査では、商品やサービスの購入・使用実態に関する情報も収集しますので、競合のユーザーについて、より詳しく知ることができます。
そして、競合のユーザー層に焦点を当てた漏れ分析(Leakage Analysis)を実施することで、以下の点を明確にします。

  • 競合ユーザーの中で、自社ブランドはどれだけ知られているか?
  • その中で、自社ブランドの利用を検討している、または検討したことがある競合ユーザーはどれくらいいるか?
  • そして、実際に自社ブランドを利用したいと考えている競合ユーザーはどれくらいいるか?

<競合ウォーターフォールによる漏れ分析>

競合ウォーターフォールによる漏れ分析

さらに、商品やサービスの購入・使用実態に関する情報も収集しますので、競合のユーザーについて、より詳しく知ることができます。

  • なぜ彼らは自社ブランドを知っているのに、利用を検討しないのか?
  • 利用を検討しているのに、実際には利用しない理由は何か?
  • 他の選択肢の中で、なぜ自社ブランドが最も魅力的と感じないのか?

U&A調査についてまとめた資料も用意しています。この資料を通じて、具体的な質問項目や分析結果のイメージなど、U&A調査の実施方法について理解していただけます。
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