LGBTにも配慮した性別選択肢の構成についての話です。

あるクライアントさんの調査票を検討する中で、

性別のところは、

1. 男性
2. 女性

でいいんですかね?

とのご相談(というか問題提起ですね)がありました。

以前、公的書類上の性別の表記について調べたことがあります。
その後どうなっているかわかりませんが、当時、すでにオーストラリアなど一部の国では、パスポートの性別欄の記載に「X」などの「第3の性」を選択できるようになっていました。

冒頭でご紹介したクライアントさんには、男女に加えて「その他」を選択肢に追加することを提案しました。

性の多様性に配慮した性別質問の例

さらに、「『その他』にひとくくりにされたくない人もいるかも…」と気になるようでしたら、

「回答したくない」

を追加してもよいですね。

※最近は、基本的に「回答したくない」を使うようにしています。(2021年12月追記)

文化・芸術関連の企業や一部の自治体などで、性の多様性に配慮した性別質問を実施しているところを見かけますが、現状ではまだ極めて少数派のようです。
しかし、実際に調査をすると、性別の「その他」や「回答したくない/無回答」の人もいらっしゃいます。
これから調査を実施される方は、先進的な取り組みの一つとして、性別の選択肢を見直してみてはいかがでしょうか。

アンケートは、単なる質問を超えたコミュニケーションの手段です。選択肢の表現ひとつで企業のイメージがアップしたり、あるいは、ダウンしたりすることがあります。調査票を作る時は、自分が知りたいことを「聞く」のではなく「教えてもらう」つもりで、回答する人の気持ちになってみることがとても大切です。

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