冷やし中華を食べたくなる気温は何℃から?

猛暑が続くと食欲が減退してしまいます。
夏バテ防止のためにはスタミナ・こってり系の食事を摂ることも必要と思いつつ、やっぱり暑い日にはそうめん/ひやむぎや冷やし中華、冷製パスタなど、さっぱりした冷たい麺類を食べたいという人も多いでしょう。

では、例えば冷やし中華について、気温がどれくらい高くなったら多くの人が食べたいと思うようになるでしょうか。

気象庁で、スーパー・コンビニの品目別販売データをさまざまな気象データと絡めた分析を行っています。
その中で、東京の平均気温とスーパーにおける冷やし中華の販売数の関係を表したのが下図になります。

平均気温と生麺・ゆで麺_冷やし中華販売数の関係

出典:気象庁「スーパーマーケット及びコンビニエンスストア分野における気候リスク評価に関する調査報告書」

「昇温期」「降温期」とは

昇温期:気温が上がっていく期間(2~8月)
降温期:気温が下がっていく期間(8~1月)

のことです。

この図からは、暖かくなって平均気温が15℃に近づくと冷やし中華が売れ始め、暑さがピークを過ぎ涼しくなって25℃を下回るとあまり売れなくなる、ということが読み取れます。
つまり、同じ気温でも昇温期と降温期ではかなり販売数に違いがあるのが特徴です。

東京の月別平均気温(℃)

東京の月別平均気温をみると、同じ20℃でも、どんどん暑くなってくる5~6月だと冷やし中華を購入する人も増えてくるのに対し、10月ではほとんど売れないというわけです。
確かに、近年では10月でも暑いと感じる日が結構ありますが、それでも冷やし中華を食べたいとはあまり思わないですね。

なお、気象庁の分析では、前週からの気温変動の大きさと冷やし中華の販売数には正の相関がある、すなわち、急に暑くなった(涼しくなった)と感じるほど冷やし中華を食べたくなる(食べたくなくなる)ようです。

地域によって販売数が急に増え始める気温(変曲温度)は異なるのですが、東京の場合だと平均気温が15℃を超えてきて日中の最高気温が25℃を超える夏日を記録したりすると、冷やし中華が恋しくなる人が一気に増えるのでしょう。
ちなみに近所の中華料理店では、だいたい5月中旬から「冷やし中華はじめました!」のお知らせを見かけるようになります。

気象庁では過去36年間の天気予報の精度を検証した結果を発表しています。

東京地方の予報精度(夕方発表の明日予報)

出典:気象庁

最高気温については、季節ごとの予報精度の差も大きく、全国的に冬の予報誤差は小さく、沖縄地方を除いて春から夏にかけて予報誤差が大きくなる傾向があります。気温上昇をもたらす強い日射は、天気だけでなく風向・風速等の影響が大きいため予測が難しいのだそうです。
数日後の予想最高気温となるとそれなりに幅をもって見る必要があるでしょうが、それでも何の目安もないよりはるかに有益な情報でしょう。

気温などの気象データを販売戦略に活用することをウェザー・マーチャンダイジング(MD)といいます。
冷やし中華の例では、予想最高気温などの気象予報を参考にしながら、発売開始時期や仕入れ計画を立てることは、販売促進に結び付くだけでなく、欠品の回避により顧客満足度を向上させたり、売れ残りによる食品ロスを減らすことにもつながります。

ウェザーMDは食品や飲料(ビールなど)だけでなく、家電製品やアパレルなど幅広い業種で導入されています。

気象情報のようにビジネスに役立つ公開データはいろいろありますが、お客様理解を深めるためには自分達でピンポイントに調査を実施して独自にデータを収集する必要がある場合もあるでしょう。
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