日本は、世界的にみても祝日が多い国で、2022年の「国民の祝日」は16日あります。
「海の日」「山の日」ができて、昔に比べるとずいぶんと祝日が増えてきたような気がします。
そこで、50年前(1972年)、20年前(2002年)、5年前(2017年)、そして今年(2022年)の祝日の数を調べてみました。
2002年の18日、2017年の17日に比べると、今年は祝日が少ないように見えます。
しかし、祝日から土曜日と日曜日を除くと、2002年と2017年は12日で、今年は15日となり、今年のほうが休みの数が多くなっています。
- 1980年代の終わりから1990年代の初めにかけて完全週休2日制の企業が増え始め、1990年代の半ばには4割程度が完全週休2日制に移行していました。
- 2002年に公立の小中学校が完全週休2日制に移行しています。
同様に、1955年から来年(2023年)までの年間祝日日数を調べてみたところ、以下のようになりました。
1960年ころは10日あるかないかだった祝日の日数が、2019年には22日もありました。
2019年は、「天皇即位」の5月1日と「即位礼正殿の儀」が行われる10月22日が祝日扱いとなりました。さらに、前後が祝日に挟まれる4月30日と5月2日が「国民の休日」となり、加えて、国民の祝日が日曜に当たるとき、その日の後の最も近い平日が休日となる「振替休日」が3日もあったため、祝日とそれに伴う休日の日数が多くなったわけです。
上のグラフを見ると、2010年代以降の年間祝日日数はだいたい17日程度のようですね。
さて、明日9月23日は「秋分の日」です。「秋分の日」は「祖先をうやまい、なくなった人々をしのぶ。」日とされていますが、ご存知でしたか?
ちなみに、「春分の日」「秋分の日」は、毎年2月に国立天文台が翌年の「春分の日」「秋分の日」を官報に公表することで正式決定されることになっています。
天球上における太陽の通り道「黄道(こうどう)」と地球の赤道を延長した「天の赤道」が交わる「春分点」「秋分点」を太陽が通過する瞬間を含む日が「春分の日」「秋分の日」となります。
1年の長さは正確には365日よりやや長いため、その時間的なズレにより暦の上では「春分の日」「秋分の日」が年によって1日変わったりするわけですね。
なお、国立天文台のホームページには、2050年までの将来の「春分の日」「秋分の日」を地球の運行状態などから予想した計算結果が公表されています。
それによると、来年2023年の「秋分の日」は9月23日(こちらは正式決定済)で土曜日にあたるためちょっと損をした気分ですが、再来年の2024年の「秋分の日」は9月22日で日曜日だそうですので、月曜日が振替休日となり、9/14(土)~16(月)とあわせて2週連続の秋の3連休になりそうです。
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