寒くなってくると、布団から出るのに途方もない意志の強さが必要となりますね。
私はけっこう早起きな方で、だいたい5時半頃には起きているのですが、冬場になると、6時、6時半となかなか起きられない日が増えてきます。目が覚めても「もう少しだけ」とついつい布団のぬくもりから抜け出すことができずにいるわけです。
2010年12月に株式会社ウェザーニューズが全国のウェザーリポーター(n=11,452人、男性40%、女性60%)対象に「みんなの冬の朝事情」というテーマで、「冬の朝、目が覚めてから布団を出るまでの時間」を調査しているのですが、全国平均で13.3分だったそうです。ちなみに、都道府県別で最も早かったのは徳島県と宮崎県で11.0分、最も遅かったのは鳥取県で16.6分だったそうです。
同調査では「寒くてなかなか起きられない朝、布団から出るために一番必要だと思うことは?」との質問もしており、その結果は以下の通りとなっています。
って、朝からそんなに気合は入りませんよね。
ところで、私たち日本人は、ふだん何時頃起きているのでしょうか?
総務省が5年ごとに実施している「社会生活基本調査」では、平日・休日における15分ごとの生活行動を調査しています。
直近の調査は2011年(平成23年)10月に実施されており、全国の結果を見ると、平日における平均起床時刻は6時37分となっています。
下のグラフは、平日における時間帯別起床行動者率を示しています。「起床行動者」というのは「起きた人」ということです。
【平日における時間帯別起床行動者率】
グラフをみると、平日の朝は6時に起きる人が最も多く、ついで6時30分、7時、5時30分、5時の順になっています。そして、朝6時30分までに6割以上の人が起きていることがわかります。
この「朝6時30分までに起きている人の割合」を都道府県別にみてみたのが以下のグラフです。
【平日朝6時30分までに起きている人の割合】
出典:「平成23年社会生活基本調査結果」(総務省統計局)データを加工して作成
青森県・岩手県・秋田県・福島県など東北地方では早起きの人が多いようですね。
一方で、東京都・京都府・大阪府では「平日朝6時30分までに起きている人の割合」が5割程度に留まっており、朝寝坊の人が多いようです。
「社会生活基本調査」で調べている行動の種類は、大きく以下の3つに分類することができます。
お隣の韓国でも「社会生活基本調査」と同じような生活時間調査を5年ごとに実施しているようですので、両国の調査結果を比較してみましょう。
出典: 日本のデータは「平成23年(2011年)社会生活基本調査結果」(総務省統計局)
韓国のデータは「2014年生活時間調査結果」(韓国統計庁)
備考: 日本の調査は約8万3千世帯、韓国の調査は約1万2千世帯を対象として実施。
「必需行動」「拘束行動」「自由行動」については、韓国の調査における詳細な行動分類表を確認していないため、両国の調査で行動の定義に違いがあるかもしれない点に留意されたい。
韓国の方が就寝時刻が9分遅く、睡眠時間は17分長くなっています。どうやら、日本の方が少しだけ「早起き」のようですね。
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