先日、ペットのミニブタに服を着せベビーカーに乗せて歩いている人を見かけて驚きました。屋外で見かけるペットは散歩中の犬がほとんどですが、室内ではさまざまな種類のペットが飼われているのでしょうね。
ただ、飼育数が多いペットというと、やはり犬・猫になります。
ペットフード協会が先ごろ発表した2015年の「全国犬猫飼育実態調査」によると、全国の飼育数の推計は
犬: 991万7千匹 (飼育世帯率: 14.4%)
猫: 987万4千匹 ( 同 : 10.1%)
とのことです。
犬・猫あわせて2千万匹近くにのぼるというのは、20歳未満の日本の人口(約2,200万人)に迫る多さです。
犬を飼っている家の方が多いですが、一世帯あたりの飼育数は猫の方が多いので、全体としてはほぼ同数で並びます。ここ数年は犬の飼育数が減少傾向なのに対し猫は微増の状況です。
高齢化や世帯構成の変化、住宅事情などにより近年は犬より猫の方が飼いやすくなっているのでしょうか。ちなみに、犬・猫の飼育にかかる費用(医療費等を含む)は、特に犬の場合は犬種や年齢によりだいぶ変わってきますが、平均すると1ヶ月あたり犬は7~8千円、猫だと5千円前後だそうです。
犬は、1万年以上前に狼が家畜化されてから狩猟犬や番犬として人間とは長い付き合いになります。現在でもペット以外に警察犬や盲導犬などとして活躍する姿は、賢くて飼い主に従順な頼れるパートナーというイメージです。
一方、猫は5000年くらい前に農耕が始まってから貯蔵した穀物をネズミなどの害獣から守るために飼われるようになったといわれていますが、どちらかというと人間の役に立つというよりは独特な愛嬌や付かず離れずの距離感が魅力でしょう。日本では、サザエさん家の飼い猫タマ、ハローキティ(サンリオによるとキティちゃんは猫ではないとのことですが…)、ネコ型ロボットのドラえもん等、猫のキャラクターが長く愛されてますね。
最近は、どちらかというと犬より猫の方が人気の印象があるでしょうか。
猫専門のペットショップ、動物病院、ペットホテル等も増え、ペット以外でも店内で猫と触れ合える猫カフェが人気で全国に300店舗以上ありますし、インターネット上には可愛らしい猫の画像や動画が溢れています。猫に関連した経済効果を“ネコノミクス”といったりするそうです。
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