近年、進学・就職時の地元志向が高まっていると言われています。
しかしながら、若年層の首都圏への流入傾向は継続しています。
政府は、「地方創生」の旗印のもと、若者の流出防止や地方への還流を進めるための「地域のしごとづくり」、「働き方改革」などに取り組んでいますが、2020年の東京オリンピックに向けて、東京圏への集中が加速する可能性が指摘されています。

平成27年国勢調査における総人口に占める一都三県の人口を「東京圏集中率」としてみると、男性では19歳~52歳までの年代で、女性では19歳~49歳までの年代で「東京圏集中率」が30%を超えています。
平成22年の国勢調査で「東京圏集中率」が30%を超えていたのは、男性は19歳~47歳、女性は21歳~44歳でしたので、東京圏は働き盛りの年代を維持しながら、新たな若年層を取り込んでいることがわかります。


出典:平成27年国勢調査(総務省)結果を加工して作成

もう一つ、気になるデータがあります。
2025年には団塊の世代が75歳に達し、後期高齢者の仲間入りをします。
国立社会保障・人口問題研究所の推計では、2025年の75歳以上人口を、2010年の値を100とした場合の指数でみると、全国では153.5であるのに対して、埼玉県(199.7)、千葉県(192.3)、神奈川県(187.2)は突出して高く、東京都でも160.2と全国平均を上回っています。


出典:平成27年国勢調査(総務省)結果、国立社会保障・人口問題研究所の推計値を加工して作成

若者の流入が続く一方で、東京圏は今後急激な高齢化を迎えることとなるわけです。
高齢化社会をより一層意識した商品・サービスの開発や社会の仕組み作りが求められています。
「2020」の次は「2025」が大きな節目の年となりそうですね。

<別件ですが、プロ野球の話を少し・・・>
前評判通りの強さを発揮した広島がセ・リーグ3連覇を達成しました。
当ブログでは、シーズン開幕前に、ヒトの脳の情報処理を模倣したモデリング手法であるニューラルネットワークでセ・リーグ各球団の勝率を予測し、「混戦の中、最後は広島に1ゲーム差をつけて阪神が優勝する」というシナリオを描いていました。
過去5シーズン「最下位→最下位→優勝→5位→最下位」だったヤクルトの躍進と阪神の背信は予想だにしないもので、「混戦」「阪神優勝」の見立てはいずれも見事に外れてしまいました。

モデルの分析精度は約75%だったのですが、6球団中、ヤクルトと阪神以外の4球団については予想通りの順番になりましたので、まぁ70点くらいの出来とみてください。

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