先日、厚生労働省から、人口動態統計月報年計(概数)の結果が公表されました。
それによると、2021年の婚姻件数は、501,116 組で20年前に比べ約30万 組減少となり、戦後最少を記録しています。
団塊世代が結婚適齢期に差し掛かった1970年代初めは年間100万組を超えるカップルが誕生していたのが、近年は約半分くらいに減少しています。
さて、6月といえば「ジューンブライド」ということで、結婚する人が多そうなイメージがありますが、実際にはどうなんでしょうか。
以下は、婚姻届提出件数の月別割合をグラフにしたものです。
季節別での違いがわかりやすいように、12か月を春(3~5月)・夏(6~8月)・秋(9~11月)・冬(12~2月)の4区分に色分けしています。
四季の中では春が最も多い傾向です。
月別で多いのは3月と11月です。1980年代までは5月も多かったのですが、最近は少なくなってきています。
そうした中、2019年の5月は「令和婚」で、改元に合わせて婚姻届を提出するカップルが多かったことがわかります。
2001年~2020年までの20年間の平均でみると、やはり3月と11月の割合が高くなっています。
年度の区切りとなる3月は春の始まりですし、新生活をスタートするのにぴったりの月ですね。
また、11月は安定した天気の日が多く、「いい夫婦の日(11月22日)」もあって人気があるのだそうです。
一方、「ジューンブライド」の6月はどちらかというと婚姻件数が少ない月に分類されます。
都道府県別にみると、他の地域に比べ、北海道や東北地方で6月に結婚するカップルの割合がやや高いようです。
「ジューンブライド」の由来を調べてみると、6月はローマ神話の結婚をつかさどる女神「Juno」の月なので、「6月に結婚した花嫁は幸せになれる」とする説や、ヨーロッパでは3~5月は農繁期で結婚が禁止されていたため、結婚を待ちわびたカップルが6月に結婚することが多かったからとする説などがあるようです。
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