お茶碗1杯にお米は何粒?

皆さんは1日にどれくらいごはん(お米)を食べているでしょうか。
農林水産省の調査によると、9割以上の日本人は毎日ごはんを食べていますが、最も多いのは「1日2食程度」とのことです。
20代の男性は半数以上が毎食ごはんを食べているものの、年代が上がるにつれてごはん食は減っていくようです。

ご飯を食べる頻度

日本における米の消費量は昭和30年代後半をピークに減少を続けており、50年前は120kg程度だった1人あたりの年間消費量は半分以下になっています。

米の年間一人当たり消費量の推移

お米を炊く際に使う「合」という単位は1食分のお米の量が基準になっていますが、1合の重さは大体150gで、昔の人はほぼ毎食ごはんですから、1人あたりの年間消費量はおよそ1,000合(≒150kg)でした。
現代人の年間消費量は50kg強ですので、およそ3分の1(1日1合程度)に減っているわけですね。
ごはん1合は大体お茶碗2杯分ですので、1日2回のごはん食が多数派なのもうなずけます。

さて、ごはん1膳が0.5合(≒75g)としましょう。お米の価格は銘柄によってかなり異なりますが、平均的な小売価格が10kgで4,000円程度とすると、大体お茶碗1杯分のごはんは30円となります。

昔の1人あたりの年間消費量はおよそ150kgで、これが1石となりますが、単純に現在の米価で換算すると約6万円です。100万石だとおよそ600億円になりますが、東京都の予算規模が13兆円を越えることを考えると少なすぎる気もしますね。今と昔ではお米の価値がかなり異なるのでしょう。

石高を現在の貨幣価値に換算するのは難しそうですが、少なくとも昔の人達に比べれば現代の私達は遥かに安価に白米を食べられる(1膳30円程度)ことは間違いないわけです。

ところで、お茶碗1杯のお米は何粒くらいあるでしょうか。
昔の人は、1合の10倍である1升の米粒は64,827粒で「ムシヤフナ」と覚えたそうです。
太閤検地の際に度量衡が統一され、石高を調べるための枡は

縦横(4寸9分=49分)×深さ(2寸7分=27分)=64,827(立方)分

の「京枡」と決められました。

京枡

「ムシヤフナ」は京枡の体積から出てきた数字というわけですが、1分は約3.03mmですので、1粒の米の大きさはその程度と考えられたのでしょう。
現在のお米は品種改良によって粒の大きさも昔と異なりますが、目安としては「ムシヤフナ」の10分の1(=1合)のさらに半分の3,200粒くらいが、だいたいお茶碗1杯分の米粒の数ではないかと思います。

実際に米粒を数えることはないまでも、いくつくらいあるんだろう?と考えることでお米の有難みを感じることにもつながるでしょうか。

消費量が減ってきているとはいえ、日本人にとって今後もお米が主食であることは変わらないでしょう。

世帯構成の変化もあり自宅でごはんを炊く機会や量は少なくなっているかもしれませんが、「中食」としてお弁当やおにぎりの販売は好調ですし、特にコンビニのおにぎりは毎日1,000万個以上も売れているといわれています。

さて、おにぎりの形には代表的なものとして「三角形」「俵形」「丸形」がありますが、三角おにぎりは神聖な山の形を模して作ったのが始まりとする説がある一方、川崎が発祥という説もあるのをご存知でしょうか。

おにぎりは昔から携行食として重宝され、江戸時代にはのりを巻く現在のような形になりましたが、当時は丸型が主流でした。

江戸幕府8代将軍の徳川吉宗が川崎宿に泊まった際におにぎりを提供したことがきっかけで、徳川家の葵の御紋に見立てた三角おにぎりが「御紋むすび」として川崎の名物になったとのことです。