日本で販売されている商品のほとんどには、本体や包装袋に13桁または8桁のバーコードが印刷されています。これはJAN(Japan Article Number)コードと呼ばれ国際規格に準じており、以下の規則に従って数字が決められています。

20160905b

なお、商品の中でも書籍については通常のJANコードとは異なり2段のバーコード(書籍JANコード)となっています。
1段目はISBN(国際標準図書番号)コードで、

ISBN978-4-○○-○○○○○○-○ *最初の「978」は固定で、「4」は日本の国番号

と載っているISBNコードと同じ番号です(13桁の場合)。
2段目のバーコードは日本独自の図書分類コードと本体の税抜き価格を表しています。

192△△△△□□□□□●

192: 固定
△△△△: 日本図書コード
□□□□□: 本体の税抜き価格
●: チェックデジット

日本図書コードは、ISBNコードの下にも「C△△△△」と載っている4桁の番号で、分類体系の詳細は下記サイトでご覧いただけますので、お持ちの本について確認してみるのも面白いかもしれません。

●日本図書コード管理センター
https://isbn.jpo.or.jp/

さて、バーコードのバーの太さは4種類あり、2本のバーとスペースの組み合わせにより0~9の数字を表します。

QRコードなど2次元コードを用いれば、より小さなサイズで数百倍の情報量を格納することもできますが、印刷の磨耗などにより正確に読み取れなくなるリスクを考えると、単純なパターンで数字も併記できるバーコードの方が安心かもしれません。

末尾の数字はチェックデジット(検査数字)といい、バーコードの読み取りに間違いがないかどうかチェックするための数字です。
13桁のJANコードの場合、チェックデジットを除く12桁の数字について

・右から順に奇数番目の数字には「3」、偶数番目の数字には「1」を掛けて足し上げる
・出てきた数の下1桁を10から引く

で算出された数字がチェックデジットとなります。
上図の例では

(3+1+0+4+2+9)×3+(2+0+5+3+1+4)=72
10-2(72の下1桁)=8

で「8」となるわけです。

この方法だと、間違った数列でもたまたまチェックデジットが一致してしまう可能性も皆無ではありませんが、よくある読み取り/入力ミスによるエラーはかなりの精度で検出できるとされています。

チェックデジットは、バーコードの他にもクレジットカード番号や運転免許証番号、最近ではマイナンバーなどにも使われています。チェックデジットの計算方法はそれぞれ異なりますので、興味のある方は調べてみてください。

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