子供の習い事

週刊ダイヤモンド(2015年8月8日号)に「親が金持ちほど子供は高学歴に」という記事が掲載されています。
親の年収と子供の学力については、(見かけの)相関や因果関係の話になってきますので別の機会に触れることとして、今回は記事の中で興味深かった「習い事」についてご紹介しようと思います。

まず、東大家庭教師友の会が東大生対象に実施したアンケートでは、「東大生が過去にしていた習い事」(ただし学習塾は除外)のトップ5は以下の通りとなっています。
1位 水泳(65.8%)
2位 ピアノ(56.4%)
3位 英会話(32.2%)
4位 習字(25.7%)
5位 サッカー(19.3%)
※1 ダ・ヴィンチNewsの情報ではサンプル数:n=202人とのこと。

これに対して日本生命保険が契約者対象に実施したアンケートでは、「子供のころに通っていた習い事」のトップ5は以下の通りとなっています。
1位 水泳(42.9%)
2位 書道(32.3%)
3位 学習塾(30.5%)
4位 音楽教室(26.1%)
5位 英会話(15.3%)
※2 調査は2014年4月に実施している。
※3 全対象者n=12,993人のうち、記事では20代n=1,155人についての調査結果を紹介している。
※4 ( )内の経験率については日本生命保険公表資料による。
※5 「学習塾」を除く場合、第5位は「野球・ソフトボール」(10.9%)。

また、日本生命保険のアンケートでは「幼稚園・保育園児、小・中学生の子供がいる人」を対象に「子供が通っている習い事」についても質問しており、トップ5は以下の通りとなっています。
1位 学習塾(26.8%)
2位 水泳(23.8%)
3位 音楽教室(18.1%)
4位 英会話(14.3%)
5位 書道(12.9%)
※6 サンプル数は不明。
※7 「学習塾」を除く場合、第5位は「サッカー・フットサル」(9.1%)。

こちらは週刊ダイヤモンドには紹介されていませんが、学研グループのシンクタンクである学研教育総合研究所がインターネットパネルを使って実施した「小学生の日常生活に関する調査」では、「学校以外で行っている習い事、勉強、スポーツなど」のトップ5は以下の通りとなっています。
1位 水泳(31.0%)
2位 ピアノ(19.2%)
3位 塾(18.1%)
4位 英語(14.4%)
5位 通信講座(12.2%)
※8 調査は2014年9月に実施している。
※9 上記は、小学生の保護者n=1,200人ベースでの結果。
※10 「学習塾」を除く場合、第5位は「習字」(12.2%)。

因みに、この「小学生の日常生活に関する調査」では「学校以外で行っている習い事、勉強、スポーツはない」は18.8%となっていますので、小学生の約8割がなんらかの習い事をしている模様です。

さて、これまでご紹介した3調査の結果を一覧表にまとめてみると以下のようになります。

子供の習い事

習い事の第一位は「水泳」で、ピアノや英会話、習字がトップ5にランクインしている点は3調査に共通していますが、東大生では「ピアノ」を習っていた割合が非常に高くなっています。・・・「東大生調査」対象者のほとんどが女性ということでなければ、これは特徴的な傾向と言えそうです。

テレビのバラエティー番組などでもおなじみの理学博士で人間性脳科学研究所所長の澤口俊之氏によると、ピアノの稽古をすると一般知能(gF: general intelligence)が高まるのだそうです。
両手を同時に使い、しかも違う動きをして音楽を奏でることで脳に強い負荷をかけるとともに、楽譜を見て暗記して演奏することでワーキングメモリをフル活用させていることから、脳機能の向上につながっているのではないかということです。
澤口氏は、他におすすめの習い事として「そろばん」や「サッカー」などを挙げています。
「そろばん」には「ピアノ」と同様に一般知能やワーキングメモリなどの知的能力を向上させる効果があり、「サッカー」には空間認識能力を高めることで記憶力や言語能力を高める効果などを期待できるそうです。

「そろばん」人気が復活しつつあるというニュースを目にすることがありますが、「そろばん」には脳科学に裏付けられた効用があったのですね。
お子さんに「そろばん」を習わせてみようかなとお考えの方は、日本珠算連盟のサイトでお近くの教室を検索することができますよ。