新年あけましておめでとうございます。
コロナ禍が想像以上に長引き、昨年はワクチン接種が進む一方で新たな変異株の出現に脅かされましたが、今年こそは我慢の日々も終わるのではと期待されます。
パンデミックの歴史
100年前のスペイン風邪から、人類は10~30年おきにパンデミック(世界的大流行)に見舞われてきました。
1918年: スペインインフルエンザ(スペイン風邪)
1957年: アジアインフルエンザ
1968年: 香港インフルエンザ
1977年: ソ連インフルエンザ
2009年: 新型(豚)インフルエンザ
特に、スペイン風邪は動物(鳥)由来のウィルスが変異してヒトに感染する初めてのケースと思われ、原因がわからず当然ワクチンや有効な治療薬がないまま、当時の世界人口の約3割にのぼる5億人以上が感染し、死者の数も少なくとも5,000万人以上(ウィルスが直接的な原因ではないケースも含むと思われます)と言われています。
現在とは人口規模が違いますし、新型コロナウィルスの感染状況と比べても、当時いかに猛威をふるったのかがわかります。
<新型コロナウィルスの感染状況> 2021年12月29日現在
出典: ジョンズ・ホプキンス大学
ただ、いずれのパンデミックのケースでも大規模な感染の波は2年程度で治まっており、その後は季節性インフルエンザとして我々と共存してきています。
ワクチンが効かなかったり強毒化するような変異株が今後出てこないとは限りませんが、そろそろアフターコロナを見据えた生活に進んでいくべきではないでしょうか。
今年の主な予定
では、今年の主な予定をみていきたいと思います。
【2月】
●冬季オリンピック(北京)(2/4~20)
2008年の夏季五輪に続き、2月には北京で冬季五輪が予定されています。
夏季と冬季のオリンピックを同一都市で開催するのは初めてです。
コロナ変異株など予断を許さない状況が続いてますが、東京五輪が成功裡に終わったこともあり、どんな状況になっても延期・中止の選択肢はなく開催することになるでしょう。
なお、アメリカは政府関係者を派遣しない「外交ボイコット」を決定し、追随する国も出てきてますが、政治的な思惑が選手たちのパフォーマンスに影響することなく、純粋にスポーツの祭典を楽しみたいです。
オリンピックはメダル獲得が全てではありませんが、前回大会の感動を思い出せるよう日本人選手の獲得メダルを載せておきます。
【3月】
●韓国大統領選挙(3/9)
韓国の大統領の任期は一期限りの5年で、3月に文在寅大統領の次の大統領を選ぶ選挙が行われます。
既に、進歩系の与党「共に民主党」の李在明(イ・ジェミョン)氏と保守系最大野党「国民の力」の尹錫悦(ユン・ソッキョル)氏の与野党2人の候補が決まっています。
李氏は強力な自主国防を訴えており、「日本は信頼できる友好国なのか」など日本に批判的な発言も目立ちます。一方、尹氏は日米韓3カ国の安全保障体制に軸足を置く考えです。
前京畿道知事で弁護士出身の李氏と前検事総長の尹氏、どちらもスキャンダルを抱えていていまひとつ選挙戦は盛り上がりに欠けるようですが、どちらが韓国の大統領になるかで対日政策は大きく変わってきそうです。
【4月】
●フランス大統領選挙
フランスでは現職のマクロン大統領が再選を目指します。
マクロン氏は与党・共和国前進など5つの政党連合をまとめて選挙戦に臨みますが、前回(2017年)決選投票を争った国民連合のルペン氏、あるいは評論家のゼムール氏など極右候補も支持を伸ばしています。
また、最大野党の共和党は、サルコジ政権下で閣僚を務めた知日派のぺクレス氏を大統領候補に選出しました。
マクロン大統領の支持基盤は必ずしも盤石でないと言われており、中道右派のぺクレス氏が善戦すると、極右政権の誕生も現実味を帯びてきます。
【7月?】
●参議院議員選挙
公職選挙法で参議院選挙は
・議員の任期が終わる日の前30日以内に行う
・参議院閉会の日から24日以後30日以内に行う
と定められています。
今回は7月25日で任期満了なので、恐らく7/3(日)か7/10(日)が投票日になるのではないかと思います。
参議院議員の定数は2018年に248人に変更(242人から6人増)され、前回(2019年)の参議院選挙で改選数より3人多い124人を選出、今回も124人(選挙区: 74人、比例代表: 50人)を選ぶ選挙になります。
先日の衆議院選挙の結果や非改選議席数を考えても今度の選挙で与野党が逆転することは考えにくいのですが、この後しばらく国政選挙はなさそうですし国民の関心を高める選挙戦を繰り広げてほしいです。
【秋?】
●愛知県に「ジブリパーク」がオープン予定
こちらは楽しそうな話題です。
愛知県・長久手市の愛・地球博記念公園に「ジブリパーク」が開業予定です。
まず、今年の秋に「青春の丘エリア」「ジブリの大倉庫エリア」「どんどこ森エリア」の3エリアが、それから約1年後に「もののけの里エリア」「魔女の谷エリア」の2エリアがオープン予定となっています。
ジブリの世界観がどの程度再現されるのか、今から楽しみです。
【11月】
●FIFAワールドカップ:カタール大会(11/21~12/18)
中東初のワールドカップがカタールで開催されます。
現在、アジア最終予選が行われているところですが、6戦終えてグループBの日本はやや厳しい状況です。
予選グループA、Bの2位まではそのまま本大会への出場権を獲得できます。
各グループの3位は、まず3位同士で対戦し、勝者は南米予選5位チームと大陸間プレーオフでの出場権を争うことになります。
最終予選は残り4試合です。
1月27日 (木) vs. 中国 (ホーム)
2月 1日 (火) vs. サウジアラビア (ホーム)
3月24日 (木) vs. オーストラリア (アウェイ)
3月29日 (火) vs. ベトナム (アウェイ)
ホームでのサウジアラビア戦とアウェイでのオーストラリア戦が最大の山場で、サムライブルーにとって絶対に負けられない闘いになります。
今年は寅年。コロナ禍を抜け出す力強い年になりますように。
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