以前、旅行の際に北海道大学のキャンパスを散策したことがあります。
豊かな自然に恵まれた広大なキャンパスの中にはゆったりと小川が流れ、札幌駅から徒歩7~8分程度という都心にありながら、都会の喧騒を忘れさせてくれる、まさに都会のオアシスという感じでした。
また、キャンパス内のレクリエーションエリアではジンギスカンパーティ(「ジンパ」というそうです)を楽しむこともできるらしく、勉学に励み、友人と語らう、有意義な大学生活を送ることができる、すばらしい環境がそこにはありました。
【「ジンパ」解禁の話】
利用者のマナーの悪さなどから、一時期「ジンパ」が禁止されていたそうですが、学生たちの粘り強い交渉が実り、2014年5月から事前申し込みなどのルールのもと解禁となったのだそうです。
北大生協には、ジンギスカン鍋や食材の他、取り皿・割りばし・木炭・軍手などにゴミ袋までがセットになった「北大生、教職員の皆様限定!!」のジンパセットというのがあります。後片付け用にゴミ袋までセットになっていて便利ですね。
さて、学校教育のことについてリサーチしている中で、東京大学のキャンパスツアーなるものがあることを知り、早速申込みをし、先日参加してきました。
東大キャンパスのツアーでは、現役の東大生の方が、東大の歴史や学生生活のエピソードを交えながら、赤門や安田講堂、三四郎池といったキャンパス内の見所を案内してくれます。
「東大といえば」と聞かれれば「赤門!」と答えてしまいそうなくらいに有名な赤門は実は東大の正門ではない!
正真正銘の正門から安田講堂に向かって延びる銀杏並木は、明治40年頃に当時の濱尾新(はまおあらた)総長によってもたらされたもので、「桜の木だと学生が花見をして勉強しないのでいけない」ということで銀杏の木が植えられた。
遺跡が発見されたため、新図書館の工事が長引いている。
というようなお話をうかがいながら、重厚・荘厳で歴史を感じるアカデミックなキャンパスをめぐる約2時間のツアーでしたが、その間、ガイドのお二方は、ツアー参加者に声が聞こえるように、ずっと後ろ向きに歩きながら説明をしてくれました。Customer Firstのお心遣いに感謝感激です。
東大生ガイドの方からうかがったお話の中で私が一番びっくりしたのは、
東大の敷地面積は国土のおよそ0.1%に相当する広さである!
ということです。
後で調べてみたところ、北海道や千葉など全国8か所に約324㎢もの農学部附属演習林があり、こうした演習林を加えた総面積が約326㎢で、これは日本の国土の0.086%に相当する広さになります。
ちなみに川崎市の面積は約144㎢ですから、東大の敷地面積には川崎市が2つ入ってもまだ余裕があることになります。
しかし、上には上があり、東大を上回る敷地面積を持つ大学があります。
そう、北海道大学です。北大にも広大な研究林があり、研究林なども含めた総面積は約660㎢にもなります。こちらは琵琶湖(約670 ㎢)と同じくらいの広さで、日本の国土の0.175%に相当します。
以前の記事で、広い面積などをあらわす際に、よく「東京ドーム○個分」という表現が使われることをお伝えしましたが、広さの基準が東京ドームから日本の国土に変わっている点に、改めてスケールの大きさがわかりますね。
ちなみに、関西では、東京ドームではなく「甲子園○個分」というたとえ方をすることがあるようで、京都大学の資料には、京都大学の敷地面積は約50㎢で、甲子園球場の3,727.7個分に相当すると記載されています。
◎主な大学の敷地面積
出典:各大学公表資料等をもとにGWS調べ
甲子園球場のグラウンド面積について、2007年までの実測値は13,500㎡とする情報があり、京都大学の敷地面積は、50,323,892㎡÷13,500㎡≒3,727.7(個分)となる
◎主な大学キャンパスの敷地面積
出典:各大学公表資料等をもとにGWS調べ
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