今年は1月9日(月)が「成人の日」です。
新成人は、1996年4月2日から1997年4月1日までに誕生した人達(約120万人)で、体操の白井健三選手やスキージャンプの高梨沙羅選手らがいます。

彼らが生まれた1996年はアトランタ五輪が開催された年ですが、経済面ではバブル崩壊の後遺症で住宅金融専門会社(住専)問題が深刻化し、翌年にはアジア通貨危機や北海道拓殖銀行、山一証券の経営破綻など金融不安につながっていく時期でした。

彼らが小学校に入学する前年に、いわゆる“ゆとり教育”が始まります。つまり、彼らは“ゆとり世代”になるのですが、中学進学後は“脱ゆとり”教育に移行し始めますし、本人たちの意識としては自分達より上の年代の人とひとくくりに “ゆとり世代”と呼ばれることには抵抗があるのではないかと思います。

新成人の数は年々減ってきています。
団塊&団塊ジュニア世代では200万人に達する年もありましたが、団塊ジュニアの子供たちは目立った人口のボリュームゾーンを形成することなく、近年は120万人前後で推移しており、いずれ100万人を下回るようになります。

記事_おとなになる日用_各歳の人口

出典:平成27年国勢調査

さて、日本では民法の第4条で『年齢二十歳をもって、成年とする』と規定されていますが、世界をみると多くの国は18歳で成人としており、20歳を成人年齢としているのは日本の他にはタイや台湾などわずかです。
民法は明治29年(1896年)に制定された古い法律ですし、選挙権が18歳以上に与えられるようになった流れを受けて、成人年齢を18歳に引き下げる民法改正案が今年中に国会に提出される見込みです。
なお、飲酒・喫煙や少年法の適用年齢などに関しては、民法における成年の規定とは別の議論となります。

以前、15~69歳の約3,400人を対象にGWSで実施した調査で「大人だと思う年齢」を尋ねたところ、平均は25.1歳でした。

おとなになる日用_「大人」だと思う年齢

“大人”の定義にもよりますし、人間としての成熟度は個人差があるので一律に年齢で区切れないといった意見もあるでしょうが、多くの人は20歳ではまだまだ大人とはいえない、と考えているようです。
少子高齢化が進み、日本人の平均年齢(中央値)は46歳を超えてきています。

平均寿命が延び、周囲に自分より年長者が多い環境では、なかなか大人になれない(ならなくても済む)人が増えてくるのも自然でしょう。

ただ、次世代の〝大人“を育てるのも大人の責任ですし、早い時期から社会参加させて大人の自覚を促すために成人年齢を引き下げるのは意外と効果的かもしれません。

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