“何が売上を下げているのかが見えない”─そんな時こそ、購入者アンケート
⚠️ 売上が伸び悩んでいる。
⚠️ 原因を探っても「誰が」「なぜ」買っているのかがはっきりしない・・・
そんなとき、頼りになるのが「購入者アンケート」です。
顧客の属性や購入理由、リピート状況、満足度など、“売上の背景”にある見えにくい情報を整理し、次の打ち手を見極めるための判断材料となります。
本コラムでは、購入者アンケートの設計と活用のポイントを、具体例を交えてわかりやすくご紹介します。
アンケートだから見える「誰が、なぜ買っているのか」
売上やアクセスログ、SNSの反応など、顧客理解に役立つ手段は数多くあります。
しかし、それぞれに見えるもの・見えないものがあることを理解しておく必要があります。
手法 | 見えること/限界 |
---|---|
店頭観察・接客 | 顧客の雰囲気・反応が直感的にわかる/動機までは不明 |
アクセスログ | 行動の履歴が見える/“なぜ”が見えない |
SNS・レビュー | 本音の一部が見える/発信者に偏りがある |
コールセンター | 苦情などネガティブな声に偏る傾向 |
アンケート | 背景や理由を定量・定性両面で把握可能(※設計次第) |
アンケートは、質問の設計次第で「誰が、なぜ、どうやって買っているのか」を構造的に理解できる点が大きな強みです。
購入者アンケートの基本設計:3つの情報を押さえる
購入者アンケートでは、以下の3つの情報を組み合わせて設計することで、立体的な顧客理解が可能になります。
🔷 購入・利用実態
購入回数、購入チャネル、きっかけや情報源、購入理由、利用シーンなど
🔷 満足度・リピート意向
総合満足度(5段階評価+自由回答)、項目別満足度、リピート・推奨意向(NPS含む)
🔷 顧客属性情報
性別、年代、家族構成、職業、居住地域など
「新規」と「リピーター」を分けて見る:売上構造の解像度が上がる
売上の背景を見抜くには、「新規」と「リピーター」を分けて分析することが鍵となります。
状況 | 考えられる課題 |
---|---|
リピーターは多いが新規が減少 | 認知や導線、初回の訴求力に課題あり? |
新規が増えているがリピートされない | 商品満足度や期待とのギャップが原因? |
こうした視点を時系列で追うことで、施策の効果検証にもつながります。

購入理由は“本当の強み”を知る手がかり
購入理由は、「お客様が自社をどう評価しているか」を知る大切なヒントです。
特に、新規とリピーターで“選ばれる理由”が異なることは珍しくありません。
🆕 新規:価格/キャンペーン/手軽さ
🔁 リピーター:品質/効果実感/信頼感
この違いに着目することで、ターゲットごとの訴求ポイントを最適化できます。

自由回答から“温度”を読み取る:改善のヒントがそこにある
選択式の回答だけでは拾いきれない「感情」や「要望」は、自由回答に詰まっています。
「こういう点は不満だったが、それ以上に気に入っている部分があった」
「最初は期待していなかったけれど、意外に良かった」
こうした声は、商品改善・販促メッセージ・社内共有に活用できます。
※自由回答をアフターコーディング(カテゴリー分類)して集計することで、定量分析とも組み合わせが可能です。
分析の工夫:クロス集計から“もう一歩先”へ
購入者アンケートの分析では、以下のような工夫が有効です。
- 新規 vs リピーターの比較(満足度・購入理由など)
- 関与度や利用回数別のグループ分析
- 時系列変化やプレ・ポストの比較
- 自由回答と定量データの統合(例:満足度別に自由回答を比較)
💡 回答数が少なくても、自由回答の傾向をグループ分けして「どの属性に多いか」を見るだけでも大きなヒントになります。
調査は“データ収集”で終わらせない
アンケートを通じて得られる「気づき」を、実際の改善アクションにつなげてこそ、本当の意味で“成果を生む調査”になります。
「購入者アンケートを活かしきれていない」
「もっと深い分析をして改善につなげたい」
そうした課題を感じていらっしゃる方は、ぜひ一度ご相談ください。
調査設計から集計・分析・報告書作成まで、経験豊富なリサーチャーが一貫して対応いたします。
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