失敗しないアンケート調査票作成のコツ

人を相手にする調査は、教科書通りにはなかなかいきません。
アンケートの調査票にも、ただ1つの正解というのはありません。

他の人が作った調査票について、「ここはダメ」「そこもおかしい」と指摘することはたやすいのですが、「こうすればよい」という正解を示すのは、非常に難しいことです。

分厚いマーケティングリサーチの本を読破したとしても、なかなか正解にたどり着けません。
嘘ではありません。本当です。

師匠と仰ぐ名リサーチャーが手掛けたマーケティングリサーチの本は約500ページ、師匠の師匠が手掛けた本は約600ページにもなる大著ですが、師匠たちも、簡単には正解を手にすることはできていませんでした。

では、どうすればよいのか?
そう、基本的な決まりごとをおさえておけばよいのです。

これまでまったく調査の経験のない人でも、プロのリサーチャーでも、調査票を設計する際にすべきことはほとんど変わりません。
「誰に」「何を」「何のために」聞くのかを念頭に、「質問の順序」と「質問文の表現」に注意して、どのように聞くと答えやすいかをじっくりと考えるのです。

■ 質問の順序

質問の順序は、“from general to specific”が基本です。
最初は答えやすい一般的な質問からはじめて、答えにくい難しい質問は後ろの方で聞くようにします。
また、1つのテーマの中でも、全体評価のように総合的な質問からはじめて、個別・詳細な質問への順に並べるようにします。

■ 質問文の表現

質問文について注意すべきポイントは以下の4つです。

  • 回答を誘導するような表現になっていないか?
  • 専門的でわかりにくい表現、あいまいな表現、多義的な表現はないか?
  • ダブルバーレル(1つの質問に 2 つ以上の論点が含まれている)質問になっていないか?
  • キャリーオーバー効果(前の質問への回答が後の質問の回答に影響すること)はないか?

「これをやったらマズイ」というのを知っておけば、失敗するリスクが低くなり、うまくいく確率が高くなります。

アンケートのテーマ別サンプル調査票

来店者調査、顧客満足度調査、広告調査など、簡単なアンケートのサンプル調査票です。

ここで公開している調査票の多くはA4サイズ1ページの簡単なものですが、それでも、属性別のクロス集計や評価理由のテキスト分析、全体評価と属性評価データを使ってのCSポートフォリオ分析などにも展開可能な評価データを収集することができます。

まだ数は少ないのですが、これからアンケート調査をしようという方にとって、「参考になった」「助かった」「アンケートをしてよかった」と思ってもらえるようなテンプレート集にしていきたいと思います。

◆マークが付いたタイトル名をクリックするとWordファイルをダウンロードすることができます。

アンケートの目的や、調査相手との関係に応じて、質問の文章や選択肢などを作り変えて利用してください。

◆ お店の来店者アンケート(A4サイズ1ページ)

総合評価(10点満点)とその理由のあとで、スタッフや店舗についての詳細項目(10項目)の評価を聞きます。

お客様のスマートフォンなどからご回答いただくWebアンケートもご用意しています。
小売店、ECサイト、飲食店、美容院、サロン・治療院、歯科クリニックの6つのタイプを初月無料でご提供中です。

◆ 美容院のお客さまアンケート(A4サイズ1ページ)

総合評価(5段階評価)とその理由のあとで、カットやパーマなどサービス対応の丁寧さなどの詳細項目(10項目)と再来店意向について評価してもらいます。

◆ サロン・治療院のお客様アンケート(A4サイズ1ページ)

「美容院のお客様アンケート」の詳細項目をサロン・治療院用にアレンジしています。

◆ 歯科クリニックの患者アンケート(A4サイズ1ページ)

総合評価(5段階評価)とその理由のあとで、ホームページ、予約のしやすさ、待ち時間、処置対応などの詳細項目(10項目)について評価してもらいます。

◆ イベントの来場者アンケート(A4サイズ1ページ)

イベントへの同伴者、イベントを認知した情報源を聞いた後で、イベントの満足度や推奨意向を評価してもらいます。

◆ 学習塾に通う生徒の保護者へのアンケート(A4サイズ2ページ)

入塾を決めた理由や講師・教材などに対する評価について回答してもらいます。

◆ カフェのお客様アンケート(A4サイズ3ページ)

来店目的などの来店状況について聞いた後で、全体評価から、立地・店内の雰囲気・スタッフ・イメージなどについて詳しく評価してもらいます。

◆ BtoBの顧客満足度調査(A4サイズ2ページ)

自社について評価してもらったあとで、競合についても評価してもらいます。


インターネット調査のサンプル画面

「学習塾に通う生徒の保護者へのアンケート」「カフェのお客様アンケート」「BtoBの顧客満足度調査」については、インターネット調査画面のサンプルもありますので、調査票とあわせてご覧ください。

学習塾の保護者用調査
顧客満足度調査
カフェのお客様調査


◆ コールセンターの利用者満足度調査(A4サイズ1ページ)

コールセンターにお電話をいただいたお客様に対して、アンケートサイトのURLをメールで送信してWeb画面上で回答していただく方式を想定した調査票です。電話した目的の種類や、要件が解決したかどうかによる評価の違いを分析します。

◆ 広告効果測定(A4サイズ1ページ)

社外に情報がもれてしまわないように、ポスター、チラシなどの広告案の評価を社内調査で実施することを想定した調査票です。

◆ 重視度合い質問(A4サイズ1ページ)

白紙の円グラフを自由に分割してもらい、その分割理由を具体的に記述してもらいます。
評価や意思決定の際に、どのようなことが、どの程度重要視されているのかを探る際に有効な質問方法です。

◆ 従業員満足度(ES)調査 (A4サイズ2ページ)

業務の支障にならないよう、5~10分程度で回答できる質問量の調査票です。

◆ 新商品の魅力度や購入意向についてのアンケート(A4サイズ1ページ)

新商品・サービスの特徴についての説明書(コンセプト)を提示して、購入意向などを回答してもらいます。最適価格を探るPSM質問もあります。
※ PSMについてはこちらをご参照ください。

◆ コロナ対応評価質問 (A4サイズ半ページ)

お店やイベント会場など人が集まる施設・場所での新型コロナウィルス感染症対策について評価してもらう質問です。
5項目からなるマトリックス質問と自由回答質問の2問のみですので、既存のアンケートに追加して実施することができます。

◆ 認知・使用実態調査 (A4サイズ1ページ)

商品やサービスの認知度や使用実態についてのアンケートです。
イメージしやすいようにビール、発泡酒、新ジャンルなどのビール系飲料を例にしています。
お取り扱いの商品名やブランド名に入れ替えてお使いください。