市場調査の進め方~調査の実施フロー

市場調査の進め方~調査フロー

今回は、市場調査の実施プロセスについてご説明します。

市場調査の実施プロセス

調査をするきっかけとなる「調査ニーズ」の確認から、調査結果をもとになんらかの対応策を実行するまで流れをいくつかの段階に分けると以下のようになります。

市場調査のフロー

それぞれの段階の内容については、このページの下の方にまとめていますのであとでご覧ください。

調査の成否を握るのは企画・設計プロセス

一般的には、調査の実施プロセスの中で一番お金がかかるのは実査の部分です。
費用はピンキリで、定量調査の場合で数万円~数百万円になります。全国で実施する訪問面接方式となると実査費用だけで数千万円になるものもあります。

しかし、一番お金をかけるべきなのは、上のフロー図の黄緑色で表示している調査企画と調査票設計の部分かもしれません。

Garbage In, Garbage Out、どんなに高機能なコンピュータでもインプットするデータの質が悪ければ、使えるアウトプットがでてきません。調査の場合も同じです。

調査を実施して以下のような“症状”がでていれば、企画・設計段階に問題ありと考えられます。

症状1:調査の協力率が低い

質問をパッと見て、あるいは、途中までやってみて回答したくないと思われるようなレイアウト、フローになっていませんか?自然な流れでスムースに回答できる調査票ではない可能性があります。

症状2:回答エラーや漏れ、抜けが多い

たとえば、1つだけ選ぶところが2つ以上だったり、無回答が続いたりしている場合には、質問文が読み飛ばされている可能性もあります。言葉遣いや回答形式、文字数など、要チェックです。

症状の1と2が出ているとGarbage Outでデータの精度が低いため、調査結果が出てきてもその先に進むことができません。

症状3:調査結果から次につながる情報を引き出せない

仮説もなしに、知りたいことだけを質問に盛り込むとこういう事態になりがちです。
これはGarbage In以前の問題です。

闇雲に行動しても結果に繋がることはまずありません。
まずは、直面する調査ニーズの背景を深く掘り下げ、具体的なリサーチ課題を設定し、そうした課題を解決するために、誰に何をどのように聞くのかといった調査方法を考えます。そして、調査から得られる結果を予想して対策についての仮説まで用意しておくことが必要です。

内製作業に比べるとお金はかかりますが、企画・設計こそ、調査会社のノウハウを活用してほしいと思います。
市場調査の全プロセスの中で、企画・設計部分の検討に最もリソースをかけておくことで、調査から重要な示唆を得て、マーケティング戦略の成功確率を高めることができます。

やり方はとても簡単で、こういう使い方をしたいから、こんなことを知りたいという調査ニーズを箇条書きで提示していただければ、それをもとに最適な企画を検討し、調査票を作り上げていきます。

基本的に、どの調査会社も調査の相談や見積りだけなら無料なはずですので、調査の企画に不安や不明点があれば、気軽に調査会社に問い合わせをするのが得策です。

市場調査の実施方法について詳しくお知りになりたい方は「お問い合わせ」ボタンからご連絡ください。

調査実施プロセスの各段階の内容

調査ニーズ

調査が必要だと気付くきっかけです。
しかし、調査が必要と考える背景などを聞いてみると、調査ではない別の方法を採用することが望ましい場合もあります。

調査でできること、調査ではできないことを知っておくと、適切な判断をすることができます。

調査企画・設計

調査の実施にあたっては、調査目的を明確にし、欲しいアウトプットの形をイメージします。
そのうえで、調査対象者やサンプルサイズ、調査手法など、適切な調査デザインを検討します。
予算やスケジュールの制約もある中で、最適な企画をたてていきます。

調査票設計

調査対象者から得たい情報をスムースに引き出すための質問を作っていきます。
言葉づかい、質問フロー、回答形式、調査ボリューム、レイアウトなどについて細心の心配りをし、知りたい項目を無理や無駄なく質問に落とし込んでいく必要があります。
質の高いデータを収集するために非常に重要なプロセスです。

実査

実際に対象者から情報を引き出す段階です。
アプローチの仕方として、面接調査、郵送調査、インターネット調査などの手法があります。
引き出す情報の種類では、定性調査、定量調査に分けることができます。

集計・分析

実査をして集めた定量データを集計してパーセントの数字などに集約する段階です。
大量の数字が並んだクロス集計表を読み込むのは大変な作業ですが、見方によって新たな発見があったりします。

集計結果からどのような情報をよみとることができるのか、分析者のセンスが試されるところです。
また、高度な多変量解析を行い、単に集計結果を眺めるだけでは得ることのできないデータの関係性を調べて、深い考察をすることもあります。

改善計画

調査結果をもとに対応策を検討して、施策の実施計画を立てる段階です。
実際の所、この段階までたどり着くことができない調査も少なくないようです。

施策実施

改善計画、施策実施、そして施策の効果検証と続けていくことで、PDCAが回っていきます。

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