2021年はどんな年?

2021年はどんな年?

新年あけましておめでとうございます。

今年は正月三が日が金・土・日曜日で、4日が仕事始めの人も多いでしょうし、華やいだ例年と異なり、皆さん静かに新年を迎えられたのではないでしょうか。

昨年は、東京オリンピック・パラリンピックの盛り上がりで、改元の翌年の世相は暗い、というネガティブな経験則を払拭することが期待されましたが、思いもかけないコロナ禍に翻弄された一年となりました。

年が明けて2021年、この1年はどのような年になるでしょうか。

コロナの収束はいつ?

今年を見通すうえでも、何よりも重要なのが新型コロナウィルスの収束時期です。

現時点ではまだ感染者数も高止まりしており、今後の予定に大きく影響しかねない状況が続いています。
ただ、世界中でワクチン開発が超スピードで進み、既に一部の国では緊急承認されたワクチン投与が始まっているのは明るい材料です。

日本政府は今年6月までに米ファイザー社から6,000万人分(1億2,000万回分)、米モデルナ社からは今年5,000万回分などの供給を受ける契約を結んでいます。このうち、ファイザー社は既に日本での承認申請をしており、2月に治験データが出たら速やかに接種が始まる予定です。

厚生労働省が発表したワクチン接種の工程表案によると、まず2月下旬から医療従事者への接種を開始し、3月下旬からは高齢者向けに各市町村からクーポン(ワクチン接種券)が郵送され、希望者が医療機関などで接種を受けるようになる見込みです。なお、費用は全額国が負担します。

一般の人達がワクチンを受けられるようになるのは4月以降になりそうですが、人口の6割程度が免疫を持つと集団免疫が働いて感染を抑え込めるそうです。
日本でも6月頃までにはコロナの影響が落ち着いてくれるとよいですが、引き続き油断せず感染拡大を抑えることが少しでも収束時期を早めることにつながります。

今年の主な予定

今年の前半はまだしばらくコロナの影響が予断を許さないでしょうが、1月からの主な予定をみていきたいと思います。

【1月】

●大学入学共通テスト実施(1/16・17、30・31)

大学入試センター試験に変わり、大学入学共通テストが初めて実施されます。

今回が初回ですが、コロナの影響による学業の遅れに配慮して2回の試験日程を設けています。大きな混乱なく、受験生が各自の力を発揮できることを願います。

●アメリカ大統領就任式(1/20)

ジョー・バイデン氏が第42代アメリカ合衆国大統領就任式に臨みます。

以前にも紹介しましたが、戦後のアメリカ大統領で在任期間が1期だけで共和党⇔民主党に政権が代わったのはカーター元大統領だけでした。この時は、イランのアメリカ大使館人質事件で救出作戦に失敗したりして国民の支持を失っており、対抗馬のレーガン元大統領に大差で敗れています。

トランプ前大統領は不名誉な2人目となったわけですが、カーター元大統領の時ほどの完敗ではありません。5年前にトランプ前大統領が当選した背景が変わったわけでもなく、バイデン大統領が「分断の修復」を唱えても以前のような米社会の価値観や国際的なプレゼンスを取り戻すことは容易ではないでしょう。

年齢を考慮してもバイデン大統領が2期目を務めるのは難しそうですし、カマラ・ハリス副大統領がすんなり次期大統領候補になるのか、また4年間で政権交代となってしまうのか、いずれにしろアメリカは今後4年間も不安定な状況が続くのではないでしょうか。

【2月】

●ユニバーサル・スタジオ・ジャパン内に「SUPER NINTENDO WORLD」がオープン(2/4)

こちらは楽しそうな話題です。

任天堂はマリオ等の自社キャラクターを活用したテーマパーク展開を考えていて、その第一弾としてUSJ内に『スーパー・ニンテンドー・ワールド™』をオープン予定です。

アトラクションのひとつ「マリオカート~クッパの挑戦状~」では、マリオの帽子をイメージしたヘッドセットを被りながらカートに搭乗し、AR(拡張現実)、プロジェクションマッピング、スクリーン投影映像などを駆使したセット内でマリオの世界観を堪能できるみたいです。

もちろん感染症対策は十分なされているでしょうが、お楽しみはコロナ収束後まで待つのがよいでしょう。

【3月】

●東日本大震災から10年(3/11)

10年前の3月11日・金曜日、午後2時46分、宮城県牡鹿半島の東南東沖130kmを震源とするマグニチュード(Mw)9.0、最大震度7の巨大地震が発生しました。
死者:19,729名(避難生活などで亡くなった災害関連死を含む)、行方不明者:2,559名を合わせて22,000人を超えます(2020年3月1日現在)。

あの日のことは10年経っても鮮明に記憶している人が多いでしょうし、節目の年に被災者に思いを巡らし、復興の現状に改めて注目が集まることでしょう。

●東京2020オリンピック聖火リレースタート(3/25)/オリ・パラ開催の最終判断

福島県をスタートし、復興の歩みを進める被災地をはじめとする全国各地を隅々まで聖火が巡ります。

恐らく、この頃にIOCのバッハ会長が来日し、オリンピック・パラリンピック開催の最終判断が下されることになるかと思います。日本だけでなく世界のコロナ感染状況を勘案する必要がありますが、この時期までに開催国の責任として日本ではある程度収束の見通しを立てておきたいところです。

●横浜に日本初の都市型ロープ―ウェイが開業(3月?)

桜木町駅前から汽車道沿いをみなとみらい新港地区の運河パーク(ワールドポーターズの前)まで片道約630mを結ぶロープ―ウェイ「YOKOHAMA AIR CABIN(仮称)」ができます。
昨年春に完成予定でしたが、1年遅れの開業となります。

ゴンドラは8人乗りで、片道の所要時間は2分20秒程度と短いですが、景色はよさそうなので一度は乗ってみたい気がします。

【7月】

●東京2020オリンピック・パラリンピック開幕(7/23)

世界的なコロナ感染拡大が収まらないうちはなかなか明言できないでしょうが、オリンピック・パラリンピックの再延期はありえず、開催か中止かとなれば、今回は(無観客はないとしても大幅な人数制限など)どのような形であれ開催の方向で進むと思われます。

オリンピックの開会式は7/23(金)で、前日の22日が海の日で祝日となります。また、閉会式は8/8で日曜日ですが、この日が山の日となり翌日の9日(月)は振替休日となります。
パラリンピックは8/24~9/5の開催予定です。

インバウンドを含む来場者による経済効果はあまり期待できないかもしれませんが、5Gなど通信技術を活かしたデジタル五輪として、各競技をリアルに観戦しながら選手たちをリモート応援できればよいと思います。

【9月】

●デジタル庁発足(9/1)

菅内閣の看板政策である行政のデジタル化を推進する司令塔としてデジタル庁が新設されます。
縦割り行政を排して省庁間や自治体とのデータ共有の推進や行政手続きの迅速化などが目的とのことですが、ちゃんと機能するでしょうか?

10万円の特別定額給付金でマイナンバーカードの申請が急増したそうですが、それでもまだ普及率は2割程度ですし、デジタル申請のアナログ処理による非効率が露呈しました。今後、健康保険証や免許証などが統合される方針にも個人情報流出の不安を感じる人が多いでしょう。

昨年末にデジタル庁の設置を柱とするデジタル改革関連法案の概要が発表されました。それによると、国のシステム統合により2025年までに運用経費を3割削減するとしています。また、デジタル庁の職員は非常勤も含めて500人程度で、長官人事については民間人、女性の起用が取りざたされています。

●自民党総裁選挙(9月?)

9/30に菅首相の自民党総裁任期(安倍前首相の残任期間)が満了し、それ以前に総裁選挙が実施されます。
また、10/21には衆議院議員の任期が満了となるので、こちらも今年は必ず総選挙が行われます。

戦後、解散ではなく任期満了により衆議院総選挙が実施されたのは一度だけです。
1976年、当時の三木首相は閣内の反対で解散できないまま任期満了による総選挙に追い込まれました。ロッキード事件による自民党への逆風もあって、結果は過半数を下回る惨敗に終わり、責任を取って首相を辞任する結果となりました。

菅首相としても、世論の動向をみながら支持の高いタイミングで解散総選挙を行いたい、機会を逃して任期満了まで待つ必要はないと考えていることでしょう。

今年は丑年。先を急がず一歩一歩着実に物事を進めることが大切な年です。

皆さんにとってよい年になりますように。