信頼できる市場調査会社は、どうやって選べばよいのか?

結論から言えば、「調査会社は人で選ぶ」が答えになります。

以下、その理由と具体的な選び方(対処法)を説明します。

あれもこれもはできない

市場調査というのは、専門外の人が想像するよりもはるかに奥の深いものです。調査票のつくり方が違えば出てくる結果も違ってきます。

市場調査会社は基本的に調査で得られた情報のみを分析材料とします。データに裏付けられた解釈と提案ができるところが調査の専門家ならではの強みである一方で、データに縛られる分、アイデアの飛躍ができない点での物足りなさが弱みでもあります。

ホームページ上で「調査からコンサルティングまで」とアピールしているとしても、市場調査会社にできるコンサルティングは "Research based Consulting" あくまでも調査結果に基づく範囲に限られると考えるべきです。

「できればプロモーション施策までお願いしたい」とお考えの場合でも、たとえばプロモーションの部分は安心して任せられる代理店に入ってもらって、専門性が高くて信頼できる市場調査会社とチームを組んでプロジェクトを進めていくことをおすすめします。

市場調査会社のタイプ分類

市場調査会社にも様々なタイプがあります。
わかりやすく食材とそれを利用する料理人にたとえると、大きく以下の3つに分かれます。

  • 直営農場などを持ち、食材の栽培・収穫から調理までをすべて自前で行う完全自立型
  • 料理人に届ける新鮮な食材を栽培・収穫する農家や漁師などの生産者
  • 農家や漁師から新鮮な食材を仕入れて、一人ひとりの顧客にあわせて調理する料理人

①は超大手などの一部に限られ、多くはパッケージ化された商品に強みを持っています。
②は、全国規模の面接員ネットワークや調査協力モニターパネルを持つインターネット調査会社などで、主に実査に強みを持っています。
③の多くは小規模のリサーチ会社です。大手リサーチ会社や事業会社のマーケティング部門の「卒業生」など多様なバックグラウンドを持っており、属人的な経験・知見が強みです。

選択基準の一つとして、重視する「強み」の種類を決めておくと、ある程度まで候補リストを絞り込むことができます。

その選び方が間違いのもと

調査業界に限ることではありませんが、どの会社のホームページやパンフレットを見ても、「これができます!」「あれができます!」と似たり寄ったりの宣伝が並び、「ここにしよう!」と思わせるほどの特長=決め手に欠ける面が否めません。

たくさんの会社の資料を収集して比較検討するのも手間ですし、結局のところ、会社やオンライン調査パネルの規模、調査料金といったわかりやすい判断基準に頼りがちです。

そうすると、「なんとなく安心できそうだから大手に依頼したけど、分厚いレポートが出てきて終わりだった」とか、「価格の安さで決めたけど、薄っぺらい情報しか出てこなかった」などと、後悔されるケースが出てきます。

市場調査の仕事はきわめて属人的要素が強く、個々の担当者のスキルやセンスによって成果に大きな差が出るところがあります。確かに大手であれば、全体的にリサーチャーのレベルが高そうな気がしますが、同じ会社の中にも、エース級から「アレッ?」と思うようなレベルまで色んな人材がいますので、大手=安心・高品質とはならないわけです。

また、調査においては、ちょっとした言葉の使い方や聞き方の順番の違いで結果が大きく変わってくることが珍しくはありません。したがって、安い=最優先としてはいけないわけです。

リサーチャーの性質を活用する

そこで「人」です。そもそもリサーチャーという人種は、チャレンジングで興味深い課題には飛びつかずにはいられない性質を持っています。リサーチャーのこの性質を活用しない手はありません。

遠慮せずにストレートに「予算はこのくらいしかないが、こんなことを知りたい」と要望を伝えれば、すぐれたリサーチャーは意気に感じてソリューションを考えはじめることでしょう。

基本的に、どの調査会社も調査の相談や見積りだけなら無料なはずですので、口コミやご自身でホームページを見てみた時の印象で気になる調査会社をいくつかピックアップして相談してみることをおすすめします。

まずは小さなトライアル案件から

よさそうな会社(=人)が見つかったら、トライアルとして簡単なアンケートを依頼してみるのもよいと思います。

小さな案件でも、調査ニーズを的確に反映した企画提案やスムースなプロジェクト管理、作成されたレポートの内容、徹底したアフターフォロー、担当者との相性など、調査の成功には欠かせない要素を満たしているかどうかを判断できるはずです。

調査の成功に不可欠な要素

  • 調査ニーズを的確に反映した企画
  • スムースなプロジェクト管理
  • 作成されたレポートの内容
  • 徹底したアフターフォロー
  • 担当者との相性

withコロナの毎日が続く中、新しい生活様式やワークスタイルに順応し、前向きに進んでいくしかありません。

企業もそうした“ニュー・ノーマル”への対応が必要となり、消費者ニーズの変化に合わせた商品・サービス開発、適切な営業アプローチの方法などを探るために市場調査の実施検討しているところも多いかと思います。

中には、調査が初めての方もいらっしゃることでしょう。「迷ったけど、やっぱり調査をしてよかった」と思っていただけるような、市場調査会社選びのご参考になりましたら幸いです。

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