「リサーチをしてよかった」と思える市場調査会社の選び方

リサーチ会社の選び方

今回は、市場調査会社の選び方についての話です。

本題に入る前に、調査会社としては触れずにはいられないアノ話をさせてください。

ご存知の方も多いものと思いますが、先日、フジテレビと産経新聞による合同世論調査において、回答データの不正入力があったとの報道がありました。

電話調査において実際には電話していない架空の回答が入力されていたというもので、フジテレビと産経新聞は、調査結果に基づく放送と記事をすべて取り消し、世論調査を当面休止する事態となりました。

このニュースに接して「これは大変なことをしでかしちゃったな」と思うと同時に、「誰が発見したんだろう?」と、とても気になりました。

実は、回答データに不正があれば意外とわかるものなんです。

回答のパターンが妙にできすぎていたり、集計結果がまとまりすぎていたりなど、どこか人為的な偏りが出てきます。

ものを言わないデータでも、注意してみていると違和感を伝えてくれます。

あの報道の裏で、データに精通した誰かが丹念に集計や解析を繰り返して「なんか、おかしい」と気づいたのかなぁと思いを巡らせた次第です。

そこで、「信頼できる市場調査会社は、どうやって選べばよいのか?」が今回のテーマです。

結論から言えば、「調査会社は人で選ぶ」が答えになります。

以下、その理由をご説明いたします。

その選び方が間違いのもと

調査業界に限ることではありませんが、どの会社のホームページやパンフレットを見ても、「これができます!」「あれができます!」と似たり寄ったりの宣伝が並び、「ここにしよう!」と思わせるほどの特長=決め手に欠ける面がいなめません。

たくさんの会社の資料を収集して比較検討するのも手間ですし、結局のところ、会社やオンライン調査パネルの規模、調査料金といったわかりやすい判断基準に頼りがちです。

そうすると、「なんとなく安心できそうだから大手に依頼したけど、分厚いレポートが出てきて終わりだった」とか、「価格の安さで決めたけど、薄っぺらい情報しか出てこなかった」などと、後悔されるケースが出てきます。

市場調査の仕事はきわめて属人的要素が強く、個々の担当者のスキルやセンスによって成果に大きな差が出るところがあります。確かに大手であれば、全体的にリサーチャーのレベルが高そうな気がしますが、同じ会社の中にも、エース級からアレッ?と思うようなレベルまで、色んな人材がいますので、大手=安心・高品質とはならないわけです。

また、誰がやっても同じような結果が出てくる調査というのは稀で、ちょっとした言葉の使い方や聞き方の順番の違いで、調査結果が大きく変わってくることも珍しくはありません。したがって、安い=最優先としてはいけないわけです。

リサーチャーの性質を活用する

そこで「人」です。そもそもリサーチャーという人種は、チャレンジングで興味深い課題には飛びつかずにはいられない性質を持っています。リサーチャーのこの性質を活用しない手はありません。

遠慮せずにストレートに「予算はこのくらいしかないが、アレもコレもやりたい」と要望を伝えれば、すぐれたリサーチャーは意気に感じてソリューションを考えはじめることでしょう。

基本的に、どの調査会社も調査の相談や見積りだけなら無料なはずですので、口コミやご自身でホームページを見てみた時の印象で気になる調査会社をいくつかピックアップして、「これくらいの予算で、アレとコレをやりたい」と相談してみることをおすすめします。

まずは小さなトライアル案件から

よさそうな会社(=人)が見つかったら、トライアルとして簡単なアンケートを依頼してみるのもよいと思います。

小さな案件でも、調査ニーズを的確に反映した企画提案やスムースなプロジェクト管理、作成されたレポートの内容、徹底したアフターフォロー、担当者との相性など、調査の成功には欠かせない要素を満たしているかどうかを判断できるはずです。

調査の成功に不可欠な要素

withコロナの毎日が続く中、新しい生活様式やワークスタイルに順応し、前向きに進んでいくしかありません。

企業もそうした“ニュー・ノーマル”への対応が必要となり、消費者ニーズの変化に合わせた商品・サービス開発、適切な営業アプローチの方法などを探るために市場調査の実施検討しているところも多いかと思います。

中には、調査が初めての方もいらっしゃることでしょう。「迷ったけど、やっぱり調査をしてよかった」と思っていただけるような、市場調査会社選びのご参考になりましたら幸いです。