平成最後の「今年の漢字」を予想する

平成最後の「今年の漢字」を予想する

公益財団法人日本漢字能力検定協会が、11月1日(木)~12月5日(水)まで、今年一年の世相を漢字一字で表現する2018年「今年の漢字」を募集しています。
インターネットやはがきなどで応募のあった漢字のなかで最も応募が多かった一字が「今年の漢字」として、12月12日(水)に清水寺で発表されます。

当ブログでは、ブログがスタートした2014年から毎年、「今年の漢字」を予想しています。
2014年〜2016年は、新聞記事の内容等のテキスト分析を通じて予想していましたが、昨年は、それまでとは手法を変え、皆さんに今年の漢字を予想してもらい、一番支持率が高かった漢字を当ブログの予想とし、見事に予想が的中しました。
集合知による予測の有効性を確認したところです。

さて、今年の「今年の漢字」は、平成最後の「今年の漢字」になります。
今回は、過去のデータを分析して、平成の時代を振り返りながら、そこから得た示唆をもとに予想してみたいと思います。

まずは、2001年以降の応募数の推移をみてみましょう。
東日本大震災が発生した2011年は約50万票の応募がありましたが、ここ数年は15万票程度で推移しています。

※ 「ウェブサイト」について、2001年と2004年〜2008年は「Eメール」での応募数。2002年と2003年は「インターネット」による応募数。

このデータを応募方法別の構成比にしてみると、以下の通りとなります。
書店・図書館など全国約1,300箇所以上に設置されている「応募箱」と、学校や塾、企業等で取りまとめる「団体応募」が全体の9割以上を占めています。
漢字検定受験者の6~7割程度が、団体受験が多い小中学生というデータとも重ね合わせると、応募者のかなりの割合を小中学生が占めているのかもしれません。

続いて、各年度の応募数上位20字の得票率の推移をグラフにしてみました。

得票率が10%を超えた「今年の漢字」は、以下の4つのみで、近年は上位3位までの漢字の得票率が低下しています。
2003年は虎党による組織票が多かったのでしょうか?

こうしてデータを眺めてくると、「今年の漢字」の栄誉に浴する漢字には難しい字は多くありません。
応募箱や団体応募が多いことでもありますので、小さな子供も読み書きできる漢字が「今年の漢字」に選ばれやすそうなカンジがします。

そこで、歴代の「今年の漢字」について、その字を習う学年などの対応表をまとめてみました。

得票率が10%を超える圧倒的な支持を集めた「虎」「災」「偽」「絆」を除いて、ほとんどは小学4年生までに習う漢字で、近年は画数が10字未満の簡単なものが多くなっています。

平成最後となる「今年の漢字」について、インターネット上では、
「災」(自然災害)
「暑」(猛暑)
「仮」(仮想通貨流出)
「雨」(西日本豪雨)
「震」(大阪北部地震や北海道胆振東部地震)
「露」(ロシアワールドカップ)
「不」(不正入試問題)
などを有力候補とする予想が多いようです。何年か後になっても「そうそう、そういうことあったよね」と2018年の出来事を思い出させてくれる漢字が並んでいますね。

さて、当ブログの予想は、ハズレ→アタリ!→ハズレ→アタリ!ときて、今年は思い切った挑戦をする順番です。
そこで、今回は、前評判の高い漢字を避けて、

を「今年の漢字」と予想します。

問題噴出の「大」相撲、何かとお騒がせなトランプ「大」統領など、あまりうれしくないニュースもありましたが、何といっても、「大」リーグで新人王を獲得した二刀流の「大」谷翔平選手と、日本人初のグランドスラムシングルス優勝者となった女子テニスの「大」坂なおみ選手の「大」活躍には、日本中が「大」喜びしたのではないでしょうか。また、「大」阪桐蔭高校による史上初の2度目の春夏連覇達成という偉業もありました。

「大」は小学1年生で習う漢字で3画すので、「小学4年生までに習う漢字で、画数が10字未満の簡単なもの」の条件に当てはまります。
もっとも、2001年以降の応募結果を見る限り、「大」が応募数の上位20位以内に食い込んだのは2016年(第18位)の1回だけですので、むちゃくちゃ「大」胆な予想ではあります。

※ 本記事中の応募数等のデータの出典:公益財団法人 日本漢字能力検定協会