開票率0%で当選?

今度の衆議院議員総選挙は、小選挙区:295、比例代表:180の計475議席を巡って争われます。

小選挙区は、いわゆる「0増5減」により、以前の300から定数が削減されました。

人口変動により選挙区間で一票の格差が生じないよう区割りを見直していく必要がありますが、前回2012年の衆院選では最大格差が2.43倍となり、最高裁から違憲状態の判決も出て、ようやく是正に向けて重い腰を上げた格好です。

この「定数是正」の問題とは別に、そもそも議員の数が多すぎるので減らすべきという「定数削減」の議論もありますが、こちらは一向に進みませんね。

さて、近年は国政選挙が実施されるたび、投票が締め切られる午後8時頃からテレビ各局いっせいに開票速報の選挙特番をスタートするのが恒例になってきました。

皆さんは、放送開始直後にいきなり「当選確実」のテロップが流れて疑問を感じたことはないでしょうか。

これは、報道各社が実施する投票所での出口調査の結果などから、その候補者の大差での勝利が事前に予想されるためです。

開票率0%でも自信を持って発表できるということは、むしろ確度の高い情報と考えられますかね。

ところで、皆さんは投票所で実際に出口調査を受けられたことがあるでしょうか?

前回の衆院選では、全国300の小選挙区で約5万ヶ所の投票区(投票所)が設置されたそうです。

複数の報道機関が出口調査を行っていますが、もちろん全ての投票所で全員を対象に実施するわけではなく、一般的には

① 選挙区ごとに投票所をグループ分けし、有権者数に応じて各グループからランダムに調査を実施する投票所を選ぶ。

② 投票所では、一定間隔の人数おき、あるいは男女交互などと条件を定め、該当する投票者に調査を依頼する。

という2段階で調査サンプルを抽出します。

回収データは、調査員が携帯端末から順次送信することで、全国規模でもリアルタイムの集計が可能となります。

なお、近年の国政選挙では期日前投票の割合が投票者の2割前後にのぼっています。

期日前投票では、もともと支持政党がはっきりしている人が多かったり、いわゆる組織票の比率が高いとも指摘されており、投票日当日とは投票傾向が異なる可能性が想定されるため、最近では期日前投票の出口調査を実施するケースも増えています。