データ活用の第一歩~アンケートの集計方法

  • アンケートをしたけど、入力する時間がなくて・・・
  • データはあるけど、どうやって集計したらよいのか・・・

簡単なアンケート調査でも、元の情報をそのまま利用できるケースはまれで、多くの場合、データを入力したり、集計・分析ツールに合わせてデータ形式を整えたりする必要があります。

そうしたデータの前処理は、結構面倒で時間がかかるものですが、せっかく時間をかけて作り上げたデータを十分に活用しきれていないケースも多いように見受けています。

そこで、アンケート調査の回答データの加工や集計の工夫について順を追ってご紹介します。

入力が面倒なら、対象者に入力してもらう

通常、市場調査会社は、対象者の回答を「ベリファイパンチ」という方法で入力します。
これは、同じデータを2度打ちして入力ミスを排除する方法です。自社で入力する場合には、とても面倒で「やっていられない」方法でしょう。

そういう場合におすすめなのが、タブレットやWeb上に調査画面を用意して、対象者自身に回答を入力してもらう方法です。
簡単に利用できるWeb調査システムもありますので、紙の調査票と併用して活用すると、幅広い年代の回答者が自分の好みの回答方法を選んで回答してくれるようになります。

当社でも、面倒な準備は不要でお客様ご自身のスマホなどで回答していただけるWEBアンケートをすぐに始めていただけるサービスをご用意しています

単純集計からクロス集計へ

単純集計は、全体ベースでの回答者数(実数)や割合(%)を表した集計表です。
まずは、単純集計表を一通りながめて、クロス集計の軸や集計ベースの絞り込みのイメージをふくらませていくことになります。

単純集計、クロス集計の例

クロス集計の軸はn=50が目安

全体ベースの値を、性別/年齢/地域といった対象者属性や他の質問の結果などと掛け合わせて集計したものがクロス集計です。

掛け合わせた結果の集計軸があまりに小さすぎると、出てくる結果の誤差が大きくなります。
クロス集計の軸がn=50に満たない場合には、あくまでも参考値として割り切ってみることが必要です。

有意差を意識する

母集団から一部の標本を取り出して調査する場合、標本誤差がつきものです。
「男性のほうが女性よりも5ポイント高かった」としても、標本誤差が大きい場合には、実際には差がないかもしれず、そうした状態を「有意差がない」と言います。

小難しい話は別として、たとえば満足度が50%の場合、それが1,000サンプルでの集計結果の場合にはプラスマイナス3%程度の誤差がありますので、実際の満足度は47%~53%の間のどこかにあることになります。
男性が55%で女性が50%であっても、実際の満足度は、男性が53%で女性も53%であるかもしれず、男女の間に「有意差がない」ことになります。

ウェイトバックで全体の縮図にあわせる

何も制御せずに調査をすると、特定の層に偏ったサンプル構成となることがほとんどです。

母集団における構成比がわかっていれば、それを重みとして掛け合わせたウェイトバック集計を行い、サンプル構成を母集団全体の縮図にあわせることができます。

自由回答も集計できる

自由回答の内容にもとづいて分類すれば、どのような客層で、どのようなカテゴリーのコメントが多いのか?などを集計して確認することができます。
また、テキストデータとして入力された自由回答中のキーワードを分析して、「愛着/嫌悪が強い」など感情の向きや強さを分析してみることも可能です。

リサーチ情報の中でも、自由回答は「結局、使っていない」ものの代表格です。
どこまで使いこなせるかどうかで差がつく情報でもあります。

「自由回答は社内に埋もれる宝の山」です。

データの関係性から分析軸を創り、ターゲットに迫る

評価傾向や自由回答の内容分析から、対象者をいくつかのセグメントに分類することができます。
セグメントを軸としたクロス集計から、自社にとっての有望ターゲットの利用実態やニーズについての情報を探ることができます。

単に設問間のクロス集計にとどまらず、自由回答やデータの背後に潜む関係性にまで目を付けたタテ・ヨコ・ナナメまで利用したデータ活用法について簡単にご紹介いたしました。
データを手にするまでの時間と労力を考えると、リサーチをする際には、それこそ、データを「しゃぶりつくす」くらいのつもりで臨みたいところです。

データ集計方法をはじめ、市場調査/マーケティングリサーチを導入・活用していく上で最低限知っておいた方が望ましい調査の基本的なポイントをまとめた小冊子をご希望の方に差し上げています。詳しくは以下のページをご覧ください。

<ご参考>

ご紹介した集計方法等のサービスの費用(目安)は以下のとおりです。

 料金
クロス集計(※1)
 10問まで50,000円~
 11~30問60,000円~
 31問~80,000円~
 【追加オプション】
 ウェイトバック集計20,000円~
 有意差検定30,000円~
アフターコーディング
 自由回答1問につき1人あたり、30円~
多変量解析(※2)1手法につき30,000円~
データ入力・データ加工別途お見積り

※1 クロス集計は分析軸の数や内容によっても料金が変わります。
※2 前処理なしに分析に用いることができるデータをご用意いただける場合の分析費用です。