今年の夏は、低気圧と湿った空気の影響で東日本から北日本にかけてぐずついた天気が続きました。仙台では30日以上も雨の日が続きましたし、東京でも8月1日から21日連続で雨を観測しました。8月としては、40年前の昭和52年の22日連続に次ぐ記録です。
ちなみに、降水(雨と雪)の連続日数としては、青森で130日間という記録があるそうです。

気象庁のホームページで、8月の東京の気象データを見てみると、1日の降水量が「0.0mm」という日が8日もあります。

8月1日〜22日の東京の天気

降水は、「感雨器」という雨粒の観測装置や職員の目視により確認され、わずかな雨でも降水があった日としてカウントされます。0.5mm未満の雨だと「0.0mm」となるものの降雨日として記録されるのです。雨が観測されなかった場合は「--」と記録されます。

感雨器

【感雨器】

また、日照時間が「0.0時間」という日も結構ありました。局地的・短時間では豪雨に見舞われた場所もあったでしょうが、8月の東京では雨量よりも日照時間の短さの方が、より影響は深刻だったかもしれません。

平年の降水量

さて、都道府県別に年間の降水量を比較してみると、台風の上陸・接近が多い地域や北陸3県が上位に並びます。

出典:「日本の統計2017」

国連食糧農業機関(FAO)のホームページでは、世界各国の降水量も比較できます。

○AQUASTAT
http://www.fao.org/nr/water/aquastat/data/query/index.html

2013-2017年の年平均降水量をみると、トップはコロンビアで3,240mm、日本は1,668mmで48位です。
南米コロンビアは熱帯性気候で雨季が年2回あり、太平洋岸には年間10,000mmを超す雨が降る地域があります。
他の上位国には

パプア・ニューギニア: 3,142mm
パナマ: 2,928
コスタリカ: 2,926
マレーシア: 2,875
インドネシア: 2,702
バングラデシュ: 2,666
シンガポール: 2,497

等があります。中南米や東南アジアが多いですね。
一方、エジプトやリビア、サウジアラビア等は、年間50mm程度しか雨が降りません。

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